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鋳込み
August 18, 2010こういった仕事を想定していたのかどうか・・?
工房設備を整える時、どういうわけか石膏用のロクロや泥漿(でいしょう)撹拌器を準備しました。
泥漿鋳込みという方法を使って作品を創るために。
大学在学中、3年次に研究室を選択する前には
デザイン科との共通課題や、木工・金工・シルクスクリーンなどの実習、
陶磁に関する色々な制作法も課題として行ないます。
その中に、この泥漿鋳込みによる量産を前提とした課題があります。
その後、伝統・現代陶芸・プロダクトデザインの中からコースを選択し
各コースの専門技術を学んでいきます。
ロクロ成形による制作を主に課題として行なう伝統コース。
泥漿鋳込みによる量産技術、デザインを学ぶプロダクトデザインコース。
イマイチよくわからん現代陶芸コース。(現在は消滅してしまったらしい・・)
ワタクシが選んだのは伝統コース。つまり・・・
コース選択以前に課題でやった1回だけなんです。鋳込みをやったのは。
今思えば、どういう思考回路で決して安くはない設備を揃えたのか。謎です。
働いていたデザイン事務所での仕事が、デザインや石膏を使ったサンプル制作が多かったせいなのか。
何かとてつもない可能性を信じて疑わなかったせいなのか。
「独立」ってフレーズに、どんなことでもできるようになるんだぁ!的な
希望に満ちあふれていたせいなのか・・・。
しかし幸い、学生時代から自分の研究室にいる時間より
他コースの部屋に入り浸る時間が多かったせいか、
技術的な知識だけはあったんです。それなりに。
おかげで工房設立後は、泥漿鋳込みによる製法でいくつも仕事を行なえています。
今回のお仕事も、木工作家さんからの注文で
外寸をしっかり揃えたい。とのことだったので、鋳込みは最適です。
写真は泥漿を流し込まれた石膏型。
だいぶ慣れてはきたものの、鋳込みによる仕事は年間4〜5件ほどなので
まだまだ予想通りにいかないことが多いです。
歪みの大きさや方向、縮み方はロクロ制作とは全く違います。
切り替えて頭を整理しながら進めないと、思わぬところでつまずくのです。
ま、せっかく揃えた設備です。充分に利用して制作の幅を増やしていなねば。

